年末から「係り」となってしまったバオバブの木。
正確に言うと「バオバブの木の種」の「係り」。
自宅にて保温状態を保ち、
土の表面に霧吹きを施し、
水やりを定期的に行い、
成長を見守っている。
こんな具合に今は24時間体制で保温だ。
VIP待遇である。
覗き込むのも日課。
疲れて帰宅し、スーツを脱ぎながら覗き込む。
昨晩も覗き込んだ。
んんんんんん。
これは・・・
えーーっと、
土ですね。
毎日変わり映えのない・・・土ですね。
もうかれこれ半月以上たつ。
どうやら私は土を栽培しているようだ。
栽培というよりは、土を保温しているようだ。
芽らしいものは一切見当たらない。
実はいるんじゃないのーーー?
この土の表面のちょっと下に・・・
すくすく成長し始めた緑の物体が・・・
芽らしいものが・・・
命のようなものが・・・
掘り返したくなる衝動を抑えて、今日も霧吹き。
シュッ、シュッ、 シュッ、シュッ
土の成長記。
あと数日したら確実に掘り返している自分が想像できる。
今日のところはシュッ、シュッで我慢してやろう。
きっといつか対面しような・・・